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201709.14
校長講話_83 マザー・テレサの言葉
今朝は皆さんがよくご存じのマザー・テレサについてお話しします。
先週の9月5日は、マザー・テレサのお亡くなりになった日で、カトリックの暦では、マザー・テレサの記念日とされています。昨年の9月4日には、マザー・テレサは「聖人」と認定され、バチカンで列聖式が行われました。
今年で、マザー・テレサが亡くなってちょうど20年になります。この長野でオリンピックの開かれた1998年の前年にマザーは天に召されました。今の混迷した世界で、彼女の行ったこと、また語った言葉は益々輝きを増しているように思われます。
マザー・テレサは1981年の4月に初めて日本を訪れます。現在「人間塾」という塾を主宰している仲野好重(よしえ)さんという方が、カトリック新聞に来日当時の思い出をお書きになっているので、今朝はそこから、マザー・テレサの言葉を紹介します。
マザーの来日した1981年当時、仲野さんはカトリックの聖心女子大学の学生でした。大学で、マザーの講演会が行われたそうです。マザー・テレサはインドのカルカッタに「死を待つ人の家」を創設し、インドを中心に活動をしていました。そこで、聖心女子大の学生代表がマザーに次のような質問をしたそうです。
「私たち日本の学生がマザー・テレサのお仕事の一端を手伝えるとするならば、どのようなことができるでしょうか。」それに対して、マザー・テレサは静かに答えました。
「インドに来て一緒に働こうなどと思ってはいけません。あなたの周りに、孤独な人や苦しんでいる人はいませんか。もしいるのならば彼らに温かいまなざしと優しい言葉をなげかけてください。最も身近な人の中に、あなたが向き合わなくてはならない人がいるのです。」
私たちも、マザーの問いかけを自分に問いかけてみましょう。
わたしの周りに、孤独な人や苦しんでいる人はいないだろうか。
最も身近な人の中に、わたしが向き合わなければならない人がいる。
マザー・テレサの言葉を思って、日々の生活を送っていきましょう。