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201710.12
校長講話_85 大杉先生からのメッセージ
先週の土曜日には、今年の3月まで清泉女子大の教授でいらした大杉正明先生をお迎えして、お話をお聞きしました。英語にまつわる色々なお話を80分に渡って、幅広く、また深く話してくださいました。きっと皆さんも多くのことを考えさせられたことと思います。
大杉先生は、講演会の前日、機材の準備で来校なさいました。その時、こんなことをおっしゃいました。先生は、教授として、教育実習生の授業を参観するために関東地方の高校をあちこち訪問なさったそうです。そこでお感じになったことは、カトリック学校には共通の雰囲気があるということだそうです。多くのカトリック校には何か暖かい、人を包み込むような空気を感じたとのことです。本校にいらしたときもすぐにそれを感じ、まさに清い泉のようだとおっしゃってくださいました。
さて、講演会についての私の感想は、まず「英語」について、80分間、様々な角度から時にユーモアを交えながら話し続ける、ということは並大抵のことではない、ということでした。
皆さんにも経験があると思いますが、「自分が分かっている」ということと、「自分が分かっていることをわかりやすく相手に伝える」ということは、全く別の事柄です。英語を学ぶことの楽しさ、厳しさ、また苦労を私たちに分かりやすく伝えるために、大杉先生は相当な時間をかけ、準備をして下さったのだろうと推測します。大杉先生にあらためて感謝したいと思います。
私は、20代の終わりから30代の初めにかけて、NHKのテキストを開いて、大杉先生の「英会話」の講座を毎晩ラジオで聞きました。大杉先生のきれいな発音にはただただ、あこがれるばかりでありました。ただ、毎日聞き続けることで、大杉先生の発音は今でも耳に残っています。
土曜日の講演会の最後の質疑応答で、先生のおっしゃったことを皆さんは覚えていることでしょう。「どんなことでもいいから、自分に合った仕方で、英語に触れることを毎日の習慣にしましょう。それをしないと、何か落ち着かない、という位の習慣にしましょう。」と先生はおっしゃいました。私は、講演会の締めくくりの場での先生からのメッセージと受け取りました。
『あじのひものとビーフステーキ』という大杉先生のお書きになった本を、近日中に5冊図書館にいれて頂きます。一人でも多くの人に読んでほしいと願っています。