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201803.28
校長講話_97 一事が万事
今朝は本年度最後の放送朝礼ですが、特にあらたまった話ではなく、ことわざのことを話そうと思います。
先日、先生方と話しをしていて、古くから伝わる「ことわざ」には、昔の人の知恵が詰まっているという話題になりました。私も、年齢を重ねれば重ねる程、ことわざに感心することがしばしばです。例えば、「急がば回れ」という誰でも知っていることわざも、とても長い年月を経て得られた人間の知恵のように思われます。
先日、卒業した高校3年生に「一事が万事」ということわざについてお話をしました。皆さんは、「一事が万事」ということわざを聞いたことがありますか。3年生にお話しした時、そのことわざを知らない方もいたので、今朝は「一事が万事」についてお話しします。
「一事」は数字の「一」に物事の「事」で、「一事」です。「万事」は「一万」「二万」の「万」に物事の「事」で、「万事」です。これは、ちょっと、怖いことわざです。「怖い」というのは、私などは、このことわざを思い浮かべる度に、自分自身を反省するからです。
「一事が万事」というのは、ある人が一体どんな人かを見極める時に、「たった一つのこと」を見れば良い、一つのことを見れば、他の多くのこともすべてわかる、という意味です。つまり、「一事が万事」というのは、「一事」を見れば「万」のことがわかる、ということです。
皆さんが、先程唱えた「長野清泉の祈り」の中の、「大きなことだけではなく小さなことも、心をこめて行うことができますように」という所に通じる部分があると思いませんか。
それにしても、「一事が万事」、たった5文字で、大きな存在感のあることわざです。皆さんにもきっとお気に入りのことわざがあることでしょう。自分の好きなことわざを紹介し合うのも面白いかもしれません。