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校長講話
201807.04
校長講話_105「マリア館の御聖堂のこと」
今朝は、マリア館にある御聖堂についてお話しします。今のマリア館には、3階に御聖堂と音楽室があり、南の端に小体育館があります。このマリア館が完成したのは、2002年の2月です。高校2年生の皆さんが生まれた頃でしょうか。
マリア館が建てられる前の様子についてお話ししますと、校庭に向かって北側から御聖堂、音楽室の入った2階建ての建物、そして剣道部が練習に使っていた講堂と、ほぼ横一列に、3つの建物が並んで立っていました。
『心のうた』の表紙をご覧ください。左下に描かれているのが、当時の御聖堂です。この絵をお描きになったのは、本校に長らくお勤めになった数学科の小林邦夫先生です。今の御聖堂の入り口の上に円形の「薔薇窓」があります。この薔薇窓は以前の御聖堂にあったものです。『心のうた』の表紙の絵を見て下さい。入口の上に丸い形をした窓があるのがおわかりでしょうか。その窓が現在の御聖堂に据え付けられています。
さて、上田駅のお城口を出て、中央通りを5分程上った所を、左に折れると、「祥園」というホテルがあります。そこの女将さんは、本校の卒業生で、皆さんの大先輩です。2001年に以前の御聖堂が取り壊された時、御聖堂内にあった、ステンドグラス、シャンデリア、蝋燭の形をしたライトを、ホテル「祥園」が引き取って下さいました。そして、それらのものを今も、ホテルの中で使って下さっています。シャンデリアは吹き抜けの階段の上に取り付けられ、ステンドグラスやライトは会議室の装飾になっています。
先週、久し振りに「祥園」を訪れ、女将さんとお話をしました。シャンデリアやステンドグラスを運んだ冬の寒い日を今も思いだすとおっしゃっていました。今になっても、当時のステンドグラスなどを見ることができるのは、ありがたいことであり、嬉しいことです。皆さんも機会がありましたら、是非、ホテル「祥園」を訪ねてみて下さい。今日は、まず、本校の御聖堂の薔薇窓を見て以前あった御聖堂に思いを馳せてみて下さい。
旧聖堂(2001年撮影)