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校長講話
201811.29
校長講話_NO.112「当たり前に思っていますが・・・」
自分が住んでいる国、暮らしている町など、自分がいる場所の良さというものは、いつもそこに身を置いていると、なかなか気付かないものです。
暮らしている場所を離れて、別の土地を訪れた時、あるいは、よその土地から来た方に何かを指摘された時に、「ああ、そうなんだ。」と、今いる所の良さに気付かされることがあります。皆さんにもきっとそういう経験はあることでしょう。
私自身、かつて浪人生活を含め、5年間東京で過ごし、生まれ故郷の諏訪地方の素晴らしさ、特にその気候と水のおいしさを再確認したことがありました。
信濃毎日新聞で、エッセイストの岸本葉子さんが、「幸せ、わたしサイズ」というコラムを月一回のペースで連載しています。11月4日のコラムでは、仕事で上田市に一泊なさった時の経験をお書きになっています。
東京を出て、夜遅くに上田に着き、駅前広場に降り立った時、東京とは全く違う空気のきれいさに驚いたそうです。そして、翌日の朝、今度は周りの山々が目に入りました。澄んだ空気に、朝日に輝く山々の姿、岸本さんは次のように記しています。
「水や空気のように、との例えがあるが『この町の人は毎日当たり前のように、この風景を目にし、この空気を吸っているのだろうな』と思った。」
先日、合唱の全国大会出場の際、本校を訪れた姉妹校の大船の生徒達は、色付き始めた山々を見て、「絵葉書のような景色」と言っていました。
四季の変化に富むこの城山で日々を送ることが出来るのはありがたいことだとあらためて思いました。
清泉の前の公園にて(11月21日撮影)