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201902.08
校長講話_NO.117「皆さんの大先輩」
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今朝は少し個人的なことからお話しします。大学のクラブの2つ先輩でFさんという男性の方がいます。Fさんは経済学部で、得意の英語の他に、フランス語とスペイン語を熱心に勉強していました。ここは私の想像ですが、どうも日本の社会のあり方に息苦しさを感じているようで、大学卒業後はカナダに渡り、領事館に勤め、カナダの国籍を取得し、移住してしまいました。
数年に一度クラブの集まりがあると、Fさんのことが話題に上り、近況は知っていましたが、卒業してからもう30数年お会いしていません。しかし、一昨年のクラブの集まりがきっかけで、メールのやり取りをするようになりました。お互い、学生時代とは姿形がすっかり変わり、道ですれ違っても分からないくらいでしょうが、30数年の空白はあっという間に消えて、学生時代と変わらぬやりとりをするようになりました。やり取りと言っても年に数回ですが。
ちょうど一週間前の先週の水曜日に久しぶりにメールが来ました。そこには、私にとって、ちょっと驚くようなことが記されていました。Fさんはもう定年を過ぎ、領事館を退職しているのですが、領事館に勤めていた時、仕事の大先輩に長野清泉の卒業生がいたのだそうです。仮にNさんとしておきましょう。Nさんは現在73歳で国際結婚したご主人とモントリオールにお暮しのようです。長野清泉を卒業すると、シスターの紹介でフランスの大学に留学します。当時としては、稀なことでしょう。その後、日本に戻り、カナダの政府機関で働きます。そして、カナダに移住し、結婚をし、私の先輩Fさんと共に領事館で働いていらしたのです。
さっそく、卒業生の名簿で探してみますと、昭和38年、1963年の第13回卒業生の名簿にNさんのお名前を見つけました。何とかして、Nさんと連絡をとらせて頂き、お話をお聞き出来ればと思っています。お話をお聞き出来た時には、皆さんに報告をしたいと思います。
灯明まつり(2019年2月7日撮影)