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校長講話
201906.26
校長講話_NO.129「グレタ・トゥンベリさんのこと」
皆さんは、スウェーデンの16才の少女、グレタ・トゥンベリさんのことを聞いたことがありますか。
私が初めて彼女のことを知ったのは、今年の3月半ばのNHKの朝のニュースでした。スウェーデンの一人の少女が、地球温暖化対策を求めて、週1回授業を休み、議会の前で座り込みを続けている、というニュースでした。その行動力には驚かされましたが、もっと驚かされたのは彼女がインタビューで答えた言葉でした。彼女は次の様に言ったのです。
「学校に行くべきだと言う人もいるが、なくなる未来のために何故、勉強が必要なの?」
「なくなってしまう未来のために、どうして勉強をしなければならないのか。」、なんという力強い抗議の言葉かと思いました。
4月1日の信濃毎日新聞の「斜面」でも彼女のことが取り上げられました。グレタ・トゥンベリさんが地球温暖化の問題を知ったのは8才の時だったとのことです。その時、彼女はこれだけ深刻な問題を大人は何故防ごうとしないのかと、思い悩みました。そして、昨年の夏の猛暑を機に行動を起こすことを決めたのです。
先月5月30日の新聞によると、彼女の行動が火付け役となり、若者を中心とした地球温暖化対策を求める抗議運動が本格化し、5月24日金曜日には、125ヶ国の約180万人がデモを行ったそうです。
たった一人で始めた16才の少女の訴えが、今世界を動かそうとしています。すでにグレタ・トゥンベリさんの行動に関心を持っている方も多いかと思います。彼女と抗議運動の広がりに世界の目が集まっています。私も注目していきたいと思います。
本校前の公園に設置された劇団「唐組」のテント。毎年この時期に公演がある(2019年6月20日撮影)