5日、土曜日には、JAXA、はやぶさ2プロジェクト、主任開発員の澤田弘崇さんをお招きして、長野清泉講演会が行われました。

　地球から3億4千万キロ離れた宇宙空間に、はやぶさ2は1年以上滞在し、様々な困難なミッションを成し遂げてきました。ミッション達成を地球から支え続けたプロジェクトメンバーの中心人物である澤田さんのお話は、一つ一つが興味深く、感動的でした。

　心に残るお話が幾つもありましたが、私にとって印象的だったことは、澤田さんの高校時代のお話です。悩みを抱えたり、困難に直面したりした時、夜一人で公園に行って星空を眺め、流れ星を見ていたというお話です。誰もが、悩みや困難を抱える時があり、その悩みや困難をそれぞれのやり方で受けとめている、ということをあらためて感じました。「澤田さん、今は、悩んだ時どうしていますか。」というのが私の聞いてみたいことの一つでした。

　講演会終了後の質疑応答の時間はとても良い時間でした。多くの人が手を挙げて各自の率直な疑問を澤田さんにぶつけました。その姿が、さわやかでとても良かったです。講演者にとって、話をした後に沢山の質問が出ることほど嬉しいことはないでしょう。それは、聴衆は真剣に自分の話を聞いてくれたということの実感につながります。澤田さんは、質問が幾つも出たことをとても喜んでいらっしゃいました。

　皆さんは講演の最後に話して下さった清泉生へのメッセージを覚えていますか。「興味を持つ」、「考える」、「続ける」でしたね。この3つのことを、私も忘れずにいようと思います。