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校長講話

202009.07

校長講話_NO.154「信濃美術館のこと、再び」

 今朝も先週に続き、信濃美術館の名称変更についてお話しします。先週の話の後、新たに報道が2つなされましたので、そのことにも触れたいと思います。

 今回の名称変更について、2つ気になっていることがあります。一つ目は、この名称変更の件が県民に広く知られていないのではないかということです。私は、先週の放送の後、何人かの生徒に今回の名称変更について知っているかどうか尋ねてみました。知っている方は一人もいませんでした。長年、慣れ親しんだ美術館の名称を変更するのであれば、県民に広く知らせる方法を工夫して頂きたいと感じています。

 気になることの二つ目は、名称変更に反対の声が多い、ということです。先週の放送の後、高校1年生のあるクラスでこのことを話題にして下さり、クラスの一人一人が賛成、反対の意思表示をし、分かり易い形でまとめてくれました。賛成の方、反対の方、それぞれの思いが良くわかりました。意見としては、信濃美術館の名称を変えることに反対の方が多くいました。

 昨日、91日の新聞では県の世論(よろん)調査の結果が報じられています。阿部知事への支持、不支持について、新型コロナウイルス対応について、などに加え、信濃美術館の名称変更についても聞く項目がありました。調査の結果は、「名称はそのままがいい」が59.5%、「名称変更したほうがいい」が25.4%、「何とも言えない、わからない」が10.9%、「他の名称を考えるべき」が4.2%でした。また、78月に県内の5ヵ所で開いた住民説明会でも、インターネットを通じた意見募集でも、反対が賛成を上回ったと828日の新聞で報じられています。

 つまり、県の世論調査、住民説明会、インターネットでの意見募集、どれもが名称変更には反対の声が多いということです。世論調査の結果をみて、県がどのように判断するかは分かりませんが、8月末の段階では名称を変更する方向で考えているようです。これだけ県民の反対の意思表示がなされているわけですから、県が名称変更の方向で進めていくのであれば、その理由をしっかりと説明をして頂きたいと思います。皆さんはどう考えますか。 

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ススキの穂に秋の気配が感じられるようになりました。(2020年9月2日撮影)

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