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清泉日記
202010.06
No.452 清泉ロケット野尻湖打ち上げ実験
本校独自の特色ある教育プログラムとして、5つの楽力プロジェクトがあります。楽力プロジェクトとは、多感な時期にある児童生徒が、生涯にわたり自己肯定感を持てるような「本当に楽しい事、大きな事」を成し遂げるために必要なことは、粘り強いやる気と日々の小さな積み重ねによる真の学力であるという理念に基づくものです。楽力プロジェクトEでは、子供たちの「なぜ?」を大切にした科学的興味を広げる活動に取り組んでおります。その中心となる活動が、生徒のこころの導火線に火をつける、清泉ロケット打上実験になります。
昨年に続き、毎年 7 月に行われる野尻湖花火大会で、清泉ロケットの打ち上げ実験が行われる予定でしたが、今年度はコロナウイルスの影響で花火大会が中止になってしまったため、野尻湖漁業協同組合さまにご協力を頂きまして、長野清泉単独でのペンシルロケット飛翔実験を行いました。
ソーシャルディスタンスを保つため、打ち上げ地点である桟橋先端への生徒の立ち入りを一人ずつに制限して発射実験を行いました。
ロケットが上昇してゆきます。
野尻湖上空で本校生徒による祈りの短冊が機体から放出され展開しました。
短冊には「一日も早くコロナウイルスが終息しますように」との願いが書かれています。
ロケットが着水しました。
着水したロケットは野尻湖のカヌースクール、インストラクターの方のご厚意により回収されました。
上空で祈りの短冊が展開し、機体に搭載した計測装置のデータも取得でき、ミッション成功でした。
生徒の感想
・私が住んでいる信濃町・野尻湖でペンシルロケットを飛ばすという、貴重な体験ができました。自作のロケットが東京タワー並みの高さまで上がり、予想以上の迫力でした。大自然の中、優雅に飛び回るロケットが湖に映りとても美しかったです。
・ロケットにはまだまだ知らないことがあって驚きました。ロケットの下部には発射する前に支えるためのストローのような筒、火薬を詰めたとき出てこないようおさえる金具、電気を通して着火するイグナイターがありました。それらは3つとも上から見てかぶった位置に取り付けてはいけないことを知りました。12月までにはすべて習得できるよう、早めに基礎的なことを定着させたいです。
・今回ロケットを全て一人で作り、火薬を入れるところまで一通りの実験をしました。これからロケットの構造をもっと詳しく調べようと思います。小さなペンシルロケットでもあんなに高くまで飛ぶことに驚きました。
本実験に助成を頂きました中谷医工計測技術振興財団さま、実験にご協力いただきました野尻湖漁業協同組合の皆様方に厚く御礼申し上げます。