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清泉メッセージ
201307.31
No10「『感情に気づく』とは」(連載メッセージその3)
前回は心の中に起こってくる感情を認める、つまり怒りや恐れ、不安や失望や悲しみなどの感情に気づくことが大切だとお話しました。
特に今述べたようなマイナスの感情には振り回されやすいし、反射的に行動しがちなのが私たちの日常だと思います。反射的に行動を起こす前に気づけば、振り回されない可能性が高くなります。
ではどのようにしたら気づくことができるようになるのでしょうか。
それは、普段から自分の心の動きを観察する冷静さが求められます。どんなときに自分の心はどんな反応をするのかを冷静に観察するのです。
「観察をする前に、相手の言動に対して、心が反応してしまう」、そしてそれに振り回されてしまうこともあるでしょう。でもそんな時さえ、後で冷静になった時に振り返れば、自分の心の動きを確認することはできるのではないでしょうか。
それを繰り返しているうちに、「私は、人から○○と言われると、カチンとくる」とか、「人から○○と言われると落ち込む」などとどのような場面で、どのような感情が起こるかが少しずつ分かってくるのではないでしょうか。
このように自分の感覚、情緒、心、意志の動きを自分で知っていれば、さまざまな心の動きに対して、不慣れではなくなり、不安を感じても耐えられるようになっていくと思います。
(写真と本文とは関係がありません。)