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清泉メッセージ

201402.17

No28「弱い部分と強い部分」

066-thumb-331x236.jpgみなさんの中に春の高校バレーを見たという人は何人いるでしょうか。授業で話したクラスもありますが、今回の決勝戦は男女ともに歴史に残る試合でした。私は家で一人で見ていたのですが、女子の決勝戦、九州文化学園―東九州龍谷は大逆転で九州文化学園が優勝しました。勝負がかかった第5セット。4セット目までとは違い、15点マッチのセットでしたが、終了したときの点数は25-23でした。両チームともに1点取られては取り返す素晴らしいプレーの連続でした。特に後半、エースの打ち合いとリベロの拾い合いは見ている私も緊張し、目が離せない展開でした。試合後の両チームの涙にもらい泣きしました。プレーに関して話すとこの時間だけでは話せませんので、またの機会にしますが、その中で、感じたことをお話しします。

この試合を見ていて、もちろん全国大会に出るような選手ですから、一人一人の技術はあります。でもそれは両チームとも大きな差はなかったと思います。大きく影響するのは精神面だと感じました。人間には弱い部分と強い部分があります。私はバレーの試合を見て、この選手たちは、今までにどれだけ自分の弱い部分と戦い、努力してきたのだろうと思いました。弱い部分との戦いの分だけ、強い部分を知ることもできただろうし、さらに、その強い部分を出すこともできるようになったのだと思います。勝負に向かうまでは、弱い部分をいくら出してもかまいませんが、勝負のときには強い部分を出せるようにコントロールしなければなりません。そのためには努力も必要でしょう。春高の決勝戦は、両チームの強い部分の戦いを見た気がします。

高校3年生で受験に向かっているみなさん。試験に行くまでは、自分の弱い部分と大いに戦ってください。そして努力してください。でも、試験会場に着いたら、強い部分を出せるようにコントロールしてみてください。

受験生以外のみなさんも、さまざまな場面で勝負のときが訪れると思います。その勝負のときに向けて、自分の弱い部分と戦い、強い部分を知り、努力してみてはどうでしょうか。

(写真と本文は関係がありません。)

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