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清泉メッセージ
201405.12
No36「あっという間にすぎる毎日」
新学期が始まってから、ほぼ1か月が過ぎました。教室や校舎が変わった在校生の皆さん、居心地はどうですか?新しく入学してきた中学、高校1年生のみなさんは、生活や勉強のリズムに慣れましたか?
春は環境が変わり、何かと緊張が続く季節です。部活動でも、新入部員を迎えての活動が始まりました。特に運動部の皆さんは、高校総体という大きな大会を目前に控え、高校3年生にとっては今まで先輩たちのものだと思っていた「引退試合」という4文字が、今は自分たちに向けられる言葉になっていることと思います。
私は、高校時代にバドミントン部に所属していたことから、現在バドミントン部の顧問をしていますが、今も昔も、個人戦より団体戦で上の大会に勝ち進むのが、部員全員の目標だったりします。
その団体レギュラーを決めるとき、部員数が多い場合、これまでずっと一緒に練習してきた仲間が、レギュラーの座をめぐって引退試合最初の敵になってしまいます。
清泉に来て4回目の春を迎える私ですが、何度経験しても、選手を決めるのは苦しい作業です。それまでの成績で決めたときは、選ばれなかった生徒から反論の長い手紙をもらったこともあります。一発勝負の試合で決める場合は、仲間同士が大会本番さながらに戦いあう姿に、恥ずかしい話ですが私のほうがちょっと泣きそうになります。
2年と数か月、朝も夜も自主トレまでして一生懸命励んでいたのを知っているからこそ、その全員ではない選手の名前を読み上げなければならないのが、とても切ないです。逆に部員が少なかった場合、新入部員は待ち望む存在です。先輩も顧問の先生方も、1人でも多く入部してきてくれることを楽しみに、3月頃からそわそわしています。
入部から引退まで、なんてあっという間なのでしょう。高校3年間、中学3年間というのは、本当にあっという間です。私の清泉に来てからの3年間もあっという間でした。ただなんとなく過ごす時間は、なかなか進まないと思いませんか。授業を思い返してみてください。集中できないでいる時、時計の針が進むのが遅いはずです。でも夢中で取り組んでいる時、1時間どころか1日があっという間に感じられると思います。
自分の3年間を振り返って、あっという間だったと思えたら、それはとても一生懸命努力をして過ごした証拠です。新年度は始まったばかりですが、皆さんのこの1年があっという間に過ぎる毎日であることを期待しています。
(本文と写真は関係がありません)