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校長講話
201608.31
校長講話_57「表情は語る」
私たちは、「自分のことは自分が一番良く知っている。」と思いがちですが、実は、自分について知らないことは多いものです。例えば、表情です。自分がどんな表情をするかは、ほとんどわかっていないと言って良いのではないでしょうか。ふくれて、家の人に、「また、そんな顔して。」などと言われることがあります。その時、自分がどんな顔をしているかはわからない。鏡は毎日のぞきますが、たいていちょっとすまして鏡を見ます。
さて、8月にも、皆さんのさまざまな表情を見ました。被災地の大船渡にボランティアに行った方々がいます。長野駅での短い時間で気付かされるのは、参加した皆さんの表情の変化です。出発する前の顔と、帰って来た時の顔は全く違っています。帰って来た時の顔は、疲れているにもかかわらず、輝いています。高校2年生の2日間に渡るワークショップ、中学生の講談社の方を迎えてのワークショップ、始まる前と、終わりの時では、ちょっとおおげさに言えば別人のようです。
一昨日には、1年間の留学から帰ってきた3人の方の留学報告会が行われました。それぞれ、アイルランド、カナダ、フランスで1年間を過ごしました。とても興味深い話を3人の方はしてくれました。そして、時折見せるその方たちの表情は、たくましさと自信を感じさせるものでした。
「表情が語る。」ということは確かにあるように思います。何も話を聞かなくても、その人が過ごした充実した時間が、想像できます。
これからの日々でも、また多くの素晴らしい表情を見ることができるだろうと思います。近い所では、9月13日の合唱コンクール。どういう表情が見られるか、楽しみにしています。
(2016年8月31日、放送朝礼より。
写真: 本年度、大船渡ボランティア、解散時、長野駅にて。)