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校長講話
201611.16
校長講話_63「人生の港」
カトリック教会の暦では11月2日は「死者の日」と定められています。11月は「死者の月」です。日本では、春と秋のお彼岸、また、夏のお盆に、ご先祖のことを想いますね。
先週、土曜日の山浦玄嗣(はるつぐ)先生の講演会では、生と死について、考えさせられました。皆さんも、様々な思いを抱いたことでしょう。
私たちの学校では、毎年11月の死者の月に、この一年の間にお亡くなりになった方々に祈りを捧げる追悼ミサを行っています。今年は、先週の土曜日、山浦先生のご講演のあった日の午後に、ミサが捧げられました。
追悼ミサには多くの方にご参加頂きました。今年も、中学校の1期生の方々がお見えになりました。中学1期生と言っても、60数年前に卒業なさった皆さんの大先輩です。長野清泉は1950年から1959年まで中学を開いていました。その時の1期生の何人かの方が毎年来て下さっています。
あるご夫婦は、30年近く、またある方は20年近く、ご都合が付けば、この追悼ミサに足を運んで下さいます。「30年経っても、私たちのことを知っている先生方に会えて嬉しい。」とおっしゃいました。その方たちにとっては、長野清泉は、長い人生という航海の中で、時折立ち寄る港のようなものになっているのかもしれないと、感じました。現役の生徒の皆さんの学びの場であると共に、卒業生、また卒業生の保護者にとっての心安らぐ場所になっているとしたら、それはとても嬉しいことだと思わされました。
今朝は、追悼ミサで感じたことをお話ししました。
(11月16日、放送朝礼より。 写真:追悼ミサ)