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校長講話
201701.11
校長講話_67「『置かれた場所で咲きなさい』より」
昨年末、シスター渡辺和子先生がお亡くなりになりました。シスター渡辺は、長らく岡山県にあるノートルダム清心女子大学で、教授、学長、学園長をお務めになりました。皆さんの先輩も、何人もの方がノートルダム清心女子大学で学び、今も学んでいます。
東日本大震災の1年後、2012年の4月に出版された『置かれた場所で咲きなさい』という本はベストセラーになり、今なお、多くの人に読まれ続けています。皆さんの中にもお読みになった方がいることでしょう。
シスター渡辺はこの本の中で坂村真民(しんみん)という詩人の詩を二つ紹介しています。坂村真民は仏教詩人で、仏教の精神を基にした詩を数多く残しました。カトリックのシスターが仏教詩人の詩をていねいに紹介する、こんなところにもシスター渡辺のしなやかな精神を感じます。
シスターが紹介した詩の一つをお読みします。「冬がきたら」という詩の一部分です。
<冬がきたら
冬のことだけ思おう
冬を遠ざけようとしたりしないで
むしろすすんで
冬のたましいにふれ
冬のいのちにふれよう
冬がきたら
冬だけが持つ
深さときびしさと 静けさを知ろう >
今の季節に味わいたい詩ですね。もう一度お読みして、今朝の話を終わります。
<冬がきたら
冬のことだけ思おう
冬を遠ざけようとしたりしないで
むしろすすんで
冬のたましいにふれ
冬のいのちにふれよう
冬がきたら
冬だけが持つ
深さときびしさと 静けさを知ろう>
(1月12日、放送朝礼より。 写真出典:http://seishingakuen.ndsu.ac.jp/300_Contents/300_index.html)