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201702.01
校長講話_69「高3生の短歌、三首」
皆さんは、最近、短歌を作ったことはありますか。五、七、五、七、七で詠む定型詩です。今朝は、本校の高校三年生の詠んだ短歌、三首を紹介します。
まず、3望の池上未来さんの一首。お聴き下さい。
〇この席も あの下駄箱も ロッカーも 来年からは 知らぬ君のモノ
卒業を間近にし、色んな人に感謝の気持ちが湧いてくる。そして、一番身近にあった「モノ」のことを思ったら、出来た歌だそうです。
続いて、3ばら、宮澤野々花さんの作った歌です。
〇母の日に 線香のかおり 立ちこめて 母にとっては 「自分の日」でなく
私は目の前にいる母に「ありがとう」と伝えることが出来るけれど、「ありがとう」と言われた母には、もう感謝の気持ちを伝えられる母はいない、と母の日に感じたそうです。
最後に、3ばらの塚田瑞穂さんの歌です。お聴きください。
〇憧れを 叶わぬ夢と 笑わずに 寄り添う母と 背中押す父
塚田さんは今、受験中で、この歌を詠んだ時の気持ちを聞くことは出来ませんでした。まさに、この歌に詠まれているように、暖かな力に支えられて、今、試験に臨んでいることでしょう。
さて、今紹介した三首は同志社女子大の主催する「SEITO百人一首」という高校生対象の短歌コンクールで、全国の百首に選ばれました。応募総数は、45,436首でした。
31音で、日常生活の様々な感情や、思いを表現することは、素敵なことだと、あらためて思いました。(2月1日、放送朝礼より。)