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校長講話
202112.17
校長講話No.199「教皇フランシスコへの手紙」
嬉しいお知らせです。先日、ローマのバチカンにいらっしゃる教皇フランシスコの元へ一通の手紙が届けられました。手紙を書いたのは、校友会の島貫真那さんとハービーみき杏さんです。封筒の「フランシスコ教皇様」の文字は書道部の三田春奈さんが書いてくれました。英語への翻訳は大槻先生とヒルトン先生がして下さいました。
今回このようにフランシスコ教皇に手紙を届けることが出来たのは、大槻先生の友人がバチカンに行く機会があったからです。手紙は4枚に渡り、本校の歴史、清泉での学び、日本の難民問題、生徒の決意などが述べられています。一部をお読みします。
「カトリックの学校で学べる大切なことは、『どんな小さな一人も大切にし、他者をありのままに受け入れること』です。そして世界中の人に目を向け、どんな社会的に弱い人々であっても大切にすることです。国外に退避する人々の背景には、紛争による飢えや貧困があります。日本では大量生産や大量消費の陰で人々が機械のように働き、自分達の表面的な豊かさに固執(こしつ)し、社会的弱者や社会全体のこと、地球環境への配慮が失われている面があります。
世界的な問題を解決することは簡単なことではありません。しかし、世界で起きていることに対して、無関心にならずにいたいと思います。これからの学びで、更に視野を広げると共に、もっと物事の本質を見る目を養いたいと思います。イエス様のように、全ての人に手を差し伸べられるような優しい人、人を支えられるような人、一人一人の他者の全てを受け入れることが出来る人になりたいと思います。」
そして手紙の最後は次の文章で締めくくられています。
「私たちが行動へ移す勇気を与えられるようにお祈りください。私たちもこの社会の中で平和の道具になりたいと願っています。」
今回、教皇フランシスコに手紙を届けられたことに感謝したいと思います。教皇様の祈りの中に長野清泉の皆さんのことが加えられることでしょう。教皇様からは手紙を受け取ったという印にロザリオを頂きました。
生徒ホールに掲示された手紙のコピー