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校長講話
202201.28
校長講話No.202「雪のこと」
今年の冬は例年になく雪の日が多いですね。ただ、皆さんが生まれる前、今から半世紀前の冬はもっと多くの雪が降りました。
春には山々が新鮮な緑で覆われ、夏は力強い緑の向こうに入道雲が湧く。秋は錦繍という表現があるくらい豪華な紅葉がしばらく続き、そして冬には雪景色となる。信州の四季は変化に富み、日々自然の営みを感じ取ることが出来ます。
改めて見ると、雪とは不思議なものです。枝に残っている雪、屋根から落ちそうにせり出している雪、道の両側にかき寄せられている雪、足跡をつけるのがもったいないような雪原。
もうずっと昔、2月に皆さんの先輩たちと東京のインターナショナル学園をミニ留学で訪れました。当時はインター生の家庭にホームステイするのではなく、中央線の飯田橋にあった国際ユースホステルに宿泊しました。朝起きると都心に雪が積もっていて、その日インターは休校になってしまいました。それでも、本校生のために、インターの生徒会の皆さんが登校してくれ、バスケットの試合をしたのは良い思い出です。
インターのシスターからその日、こんな話を聞きました。休校とは知らずに登校した幼稚園の園児がいて、見ると自分のバッグに雪を一杯つめているのだそうです。シスターが「何をしているの。」と聞くとその園児は「雪を持って帰ってお母さんに見せる。」と言ったそうです。その子は南の国から来ていて、生まれて初めて雪を見たのです。
先日はソフトテニス部の皆さんが夕方、雪をかいてくれました。他にもきっと雪をかいてくれている人がいることでしょう。ありがとうございます。
明日は大寒です。一年で最も寒さの厳しい時期ですが、寒いときにその寒さを実感できるというのは大事な経験とも言えます。冬の季節の良さを味わいましょう。
城山小学校のプールも全面結氷(1月22日撮影)