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校長講話

202210.30

2022年② 放送朝礼

学校で生活をしていると、周りの人と比べて「自分はダメだな」とか「自分はできないな」と思うことがあるでしょう。
そんなときのヒントをお話しします。
皆さんは自己肯定感をいう言葉を知っていますか。
自己肯定感とは、その言葉の通り「ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。他者と比較することなく、自分自身が「今の自分」を認め尊重する感覚です。
ありのままと言われても、誰しも自分の嫌な部分があったりするでしょう。あるいは、他者と比較して、「自分はできないな」とか「自分はダメな人間だ」と思ったりするでしょう。
特に、自分に自信がないと感じているときに、友達や先生から、「ありのままの自分でいいんだよ」と励ましてもらったりすると、もっと嫌になったりしませんか。
自分自身が嫌だと思っているところに、周りの人が「そのままのあなたでいいよ」と言われたところで納得できない自分がいるでしょう。
そのように感じている人は、少なくないはずです。
私たちの社会は、常に競争があり、ランキングもすぐつけたがります
。勝っていたらうれしいでしょうが、あるいはランキング上位ならうれしいでしょうが、その裏には必ず、敗者があり、また、ランキング下位があるわけです。
「神の御前に清く、正しく、愛深く」という言葉が私たちの学校にありますね。
皆さんがこの言葉をどのように理解しているかはわかりませんが、おそらく、次のようなとらえ方をしていないと思いますので、お話しします。
清くというのは、混ざり物がないことです。
欠点のある自分をよくみせようとか、隠そうとかする必要はありません。そのままが清いのです。
正しくというのは、何か自分の行動を正しくして品行方正というような感じがするかもしれませんが、そうではありません。
私たちは完全ではありませんから、ときに間違いをおかします。
そのときに隠したりするのではなく、間違いをした自分を正しく見てもらうということでしょう。
そして、愛深くというのは、これも、こんな自分ですけれど、神様が私を愛してくださっていることを信頼して、私も神様のように、神様に対して、また、周りの人に対して愛情深く、前に向かって進んでいきます。ということです。
学校生活で、自分が嫌になってしまうようなことがあったら、思い出してください。

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