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校長講話

202209.01

2022年2学期始業式 校長講話 (8月26日)

皆さん、夏休みはどうでしたか。よいお休みを過ごせましたか。

よいお休みを送ることができたならば、ありがたいことです。

 

さて、社会に目を向けると、この夏には、大雨によって東北・上越・北陸の地域に大きな被害がありました。夏休みを過ごすお客様を出迎える準備の最中、これから稼ぎ時というときに、被害にあった宿泊業を営む人々。営業する旅館が水浸しになり、予約のお客様をキャンセルし、泥だらけになった場所を片付けることになってしまいました。農家では収穫を待って、大切に育ててきた農産物が、水浸しになり、すべてダメになってしまうという、無惨な農園を見ることになってしまった農家の人たち。大事に育て出荷する予定であったものができなくなってしまうことがあれば、今年の収入はどうなるのでしょうか。

 

懸命に努力し、毎日誠実に働いていても、このようなことが起きてしまう。私たちはなんと無力なのでしょう。この世界には、自分の努力とは関わりなく、自分の力ではどうすることもできない不幸なことがたびたび起こりえます。悔しくて、悲しくて、やりきれない思いになってしまうことが起こります。怒りをぶつけたくても、どこにもぶつけることができません。生きる気力すら失われてしまうかもしれません。

 

そのようなときに、神様は何をしているのだろうと思うかもしれません。

神様なんているのだろうかとさえ思うかもしれません。

 

神様は私たち人間の命の輝きを誰よりも望み、願い、喜ぶ存在です。そのような存在が、私たち人間が苦しみ、叫びをあげている姿を目にしたとき、どうしているのでしょう。

 

悲しみのなかにある私たちと共に悲しむ神様の存在を感じ取ることができるでしょうか。無力な私たちのそばにいて、一緒に嘆き悲しむ神様の存在を感じ取ることができるでしょうか。

私たちは苦しみの中にあるとき、そのような神様の存在を感じることができるのならば、私たちはもがき苦しんでいるときでさえも、私たちの根本を支える何かを見出すことができるのかもしれません。

 

2学期が始まりました。よく勉強して、視野を広げ、新たな人間となってください。

 

ところで、今日の午後、全国造形教育研究大会が開催されます。参加する中学生にとって良い体験となりますように。

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