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校長講話
201411.05
校長講話_10「読書週間に思う」
11月9日(日)まで読書週間です。今日は、読書についてお話をしたいと思います。
今年2月の信濃毎日新聞に大学生の読書時間についての記事が載っていました。大学生は一日どの位本を読むのか、という調査の結果について書かれていました。私は大学は文学部でしたので、大学生であることは本を読むことだと思って学生時代を過ごしていました。昨年秋に実施した調査の結果によれば、現代の大学生の1日の読書時間の平均は26,9分、0時間、つまり「本を全く読まない」と答えた大学生の割合は40,5%に上ったそうです。この数字をもとに話し合いを始めれば話は尽きないように思える数字ですが、現実はそのようです。
皆さんが高校2年生の長崎への「聖地巡礼の旅」に行く前に読む『女の一生』を書いた遠藤周作という作家はどこかで次のようなことを書いていました。
「ギリシア文明を生み出したギリシア人が知らない楽しみを私たちは知っている。それは読書だ。」と。
私は、皆さんには是非読書の習慣をつけてほしいと思っています。もう、読書が生活の一部になっている人もいるでしょう。そうでない人は、今日から本を読みましょう。「本を読んだら、どうなるの?」と聞かれても困りますが、「読んだらわかる。」と答えておきましょう。一冊、二冊、ではなく、百冊、二百冊、本を読めば、本を読むとはどういうことかがわかってくるはずです。毎日、3食を食べるのが当たり前のように、毎日どこかで時間を見つけて本を読む、そんな人になってほしいと思います。面白い本に出合ったら、私にも教えて下さい。
(写真出典: http://www.dokusyo.or.jp/)