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校長講話

201411.12

校長講話_11「1934年11月9日シスター方が来日」

sahsin.jpg 今年、2014年は第一次世界大戦勃発から丁度100年です。また、1964年の東京オリンピックから50年、この話題は時々取り上げられていますね。

 さて、本校の設立母体である聖心侍女修道会の4人のシスター方が日本にやって来たのは1934年です。今年はその時から、80年目にあたります。今朝はそのことについて少し、お話ししたいと思います。

 スペイン人のラファエラ・マリアが修道会を作ったのは明治10年、1877年です。それから半世紀経った1930年ころ、修道会のシスター方は世界への宣教活動を考えていました。シスター方にとってアジアは宣教を進めたい地域であったようです。ひとつには、スペイン出身のフランシスコ・ザビエルという大宣教師が東洋への宣教に生涯を捧げたからです。皆さんもご存知のように、ザビエルは1549年に日本にキリスト教を伝えました。

 1934年、昭和9年の6月に日本への宣教が正式に決定されました。当時、既に、スペインに清泉の学校がありましたが、シスター方が生徒たちに日本宣教のことを話すと、スペインの清泉の女子生徒たちは興奮し、喜び、家でさっそく親に伝えたそうです。そして、生徒、保護者から多額の寄付金が集まったと言います。

 1934年10月11日、4人のシスターがローマを出発します。夜行列車でヴェニスへ。ヴェニスから船で地中海を東へ、エジプトへと向かいます。エジプト到着は10月16日。次はインドのボンベイ(現在はムンバイ)を目指し、ムンバイには10月24日に到着。10月30日、シンガポール、11月3日、香港、そして80年前の11月9日に無事に横浜に着きました。今は飛行機でローマまで13時間足らずで行けますが、当時は29日間の船旅でした。

 私たちの学校は、当時のスペインの学校の生徒たちの支援、そしてシスター方の「どんな困難も乗り越える。」という情熱から生まれています。そのことを思いつつこの11月を過ごしたいものです。

(写真: 1936年清泉寮設立当時の写真)

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