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校長講話
201502.04
校長講話_16「日本二十六聖人殉教者の日」
二十六人のクリスチャンが、自らの信仰のために命を落としたのは、1597年の2月5日です。およそ400年前のことです。少し、日本の歴史を振り返ってみましょう。フランシスコ・ザビエルが1549年に鹿児島に到着し、日本にキリスト教を伝えます。時は戦国時代から、安土桃山時代にかけてです。織田信長はキリスト教の宣教に協力的でありましたが、1582年の本能寺の変で、自ら命を絶ちます。信長に代わって天下統一を目指した豊臣秀吉は1587年にキリスト教の布教を禁じます。1596年に、フィリピンからメキシコに向かっていたスペインのサン=フェリペ号が台風に会い、四国の土佐に漂着するという事件が起きます。これをきっかけに、京都や大阪に住むスペイン人、ポルトガル人、日本人のクリスチャン24人が捕えられます。彼らは真冬に、大阪から長崎まで600キロの道のりを、33日間かけて歩かせられました。途中2名の日本人が加えられました。長崎の西坂に着くと4000人の人々が見守る中、26人は殉教しました。
後年、26人はカトリックの聖人に列せられ、大浦天主堂がこの二十六聖人のために建てられました。大浦天主堂は殉教地の西坂に向かって建てられています。現在、日本二十六聖人記念館の前には、彫刻家の船越保武による記念碑が置かれています。二十六人の殉教者一人ひとりの像が並んでいます。本校の御聖堂にあるイエス・キリスト像は船越保武のお弟子さんである中野滋先生がお作りになったものです。 今朝は二十六聖人にまつわるお話をしました。
(画像: 本校「聖地巡礼の旅」(=修学旅行)、日本二十六聖人記念館前にて、2014年3月撮影)