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201510.01
校長講話_33「シスターアグネス森里美のこと」
この前の日曜日、本校で「故シスターアグネス森里美の追悼ミサ」と「偲ぶ会」が行われ、県の内外から140名の方が参列しました。
シスター森は、昨年の12月24日、クリスマス・イヴの日にお亡くなりになりました。様態が悪化し、駆けつけた神父様が枕元でお祈りをなさいました。お祈りをしている間に血圧が下がり、お祈りが終わったところで眠るように息を引き取られたとのことです。シスターは、教育においては厳しさのあるシスターでしたが、微笑みがとても優しく、ある人はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザの微笑み」以上だと言いました。
シスター森は日本とアメリカとの戦争、太平洋戦争の前に洗礼を受けます。そして、終戦後の1946年に、修道院が長野清泉の今ある場所に移る前、善光寺裏のツバメ池に面してあった頃、聖心侍女修道会に入会し、シスターとしての人生を歩き始められました。
シスターは皆さんが生まれる前、1988年から1994年まで清泉女学院短期大学の学長をなさいました。その頃はまだ、清泉女学院大学はできていませんでした。そして、1994年から10年間、長野市の吉田にある吉田マリア幼稚園の園長でいらっしゃいました。皆さんの中には、吉田マリア幼稚園でシスター森にお世話になった方がいるかもしれません。
シスターが幼稚園の園長をなさっている時に、私たちの学校の幼稚園・保育園実習が始まりました。シスターは長野清泉の生徒たちを実習生として受け入れて下さっただけでなく、実習について丁寧にご指導下さいました。今私たちの学校の「幼児教育」選択者のプログラムとして定着している幼稚園・保育園実習は、一人のシスターがその基礎を築いて下さったということを、心に留めておいてほしいと思います。
今、シスター森は、天国から皆さんを見守っていて下さいます。今朝は、昨年暮れにお亡くなりになったシスター森についてお話ししました。
(9月30日、放送朝礼より。
写真出典:http://www.seisen-jc.ac.jp/info/2015/08/927.php)