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校長講話
201511.13
校長講話_36「1950年入学 長野清泉中学1期生」
今年の4月、長野清泉は現中学1年暁の星組の皆さん、中学7期生を迎えました。ところで、長野清泉には、ずっと以前に中学校が併設されていた時期があります。その中学は1950年、昭和25年に開校し、1959年に閉じられました。皆さんが生まれるはるか昔のことです。
さて、先週の11月7日の土曜日には、この1年間にお亡くなりになった方々に祈りを捧げる追悼ミサが本校の御聖堂で行われました。第56回目の追悼ミサです。今年が第56回目ということは、第1回の追悼ミサは1960年、つまり、最初の中学校が閉じた翌年に行われたということになります。
土曜日の追悼ミサには、1950年に長野清泉女学院中学校に入学した中学1期生の方が6人お出でになりました。6人のうちのお一人は、お隣の修道院にいらっしゃるシスター矢島です。皆さんの大先輩である、以前あった中学校の1期生の方々は、56年間、11月に行われる追悼ミサに、毎回参加して下さっている、とのことでした。6人の卒業生は、ユーモアがあって、おしゃべり好きなとても素敵な方々です。
現在、本校で一番古い建物は、1階に美術室がある聖心館西側の校舎で、1960年に建てられました。1950年に開校した中学の1期生がいらした頃の建物はもう残っていません。しかし、授業前に係りの生徒が研究室に行って、先生の荷物をお持ちする、ということは当時も行われていたそうです。皆さんが先生方の荷物をお持ちするのは60年以上続いている伝統と言えます。そして、中学1期生の大先輩方は、制服が全く変わっていないこと、追悼ミサの当日、係の生徒の皆さんが、制服を美しく着こなしていたことを何より喜んでいらっしゃいました。
卒業後、60年経っても、毎年、母校を訪れるというのは、清泉を大好きでいて下さるということです。皆さんを見守っていて下さる卒業生がいる、ということを忘れないでいてほしいと思います。
(11月11日、放送朝礼より。写真: 本校聖心館西側風景、本日撮影。)