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校長講話
201605.11
校長講話_52「創立記念日について」
創立記念日の5月18日は、何を記念する日か、中学、高校の2、3年生の皆さん、覚えていますか。
カトリック教会では、特別な徳を持ち、生涯においてキリスト者にふさわしい行いをした人が、「聖人」に認められることがあります。聖人の「聖」は聖書の「聖」です。
最近では、昨年の12月に、インドのカルカッタで、生涯を通じて、貧しい人人のために働き続けたマザー・テレサが、「聖人」と認められる見通しになったことが発表され、今年の3月、ローマ教皇庁は、マザー・テレサを「聖人」に認定すると、正式に表明しました。
さて、本校の創立者聖ラファエラ・マリアは1850年の3月1日にスペインで生まれました。そして、1925年の1月6日にローマで亡くなります。
亡くなってから27年後の1952年の5月18日に福者と宣言されました。福者の「福」は幸福の「福」です。福者は聖人の前の段階のものです。今年、2月の放送朝礼で、キリシタン大名の高山右近が、福者に認定されたことをお話ししました。清泉女学院ではこのラファエラ・マリアが福者と宣言された5月18日を記念して、創立記念日としています。
そして、ラファエラ・マリアがお亡くなりになって、51年後の1976年11月13日に聖人と認められたのです。さらに、亡くなってから85年後の2010年、今から6年前です、1月20日に聖ラファエラ・マリアの像がバチカン、サン・ピエトロ大聖堂に設置されました。この像はとても大きく、高さ5.6m、重さ20tあり、大理石でできています。
この像のミニチュアが聖堂のホール入口に置かれていますので、見て下さい。5月はイエス・キリストの母、聖母マリアの月であると同時に、私たちの学校の創立者聖ラファエラ・マリアを想う月でもあります。一日一日の歩みを大切にしていきましょう。
(5月11日、放送朝礼より。写真:本校聖堂入口、聖ラファエラ・マリアのミニチュア像)