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校長講話
201607.06
校長講話_55「熊本からの便り」
熊本市内には熊本信愛女学院中学・高等学校、熊本マリスト学園中学・高等学校、八代白百合学園高等学校の3つのカトリックの中学、高等学校があります。
先日、八代白百合学園高等学校の校長先生から、御礼のお手紙を頂きましたので、今朝はそのお手紙をお読みします。
4月14日以後、繰り返される大きな地震におびえる日々でございましたが、聖パウロの記念日をお祝いする6月となり、少しずつ安定した日々を取り戻しつつあります。東日本大震災を経験された方々のご苦労の何分の一かを、私共も体験したのだと思っております。
この度は遠く熊本ために、募金活動をして頂いたとのこと、心より感謝申し上げます。
東日本大震災ほど被害の範囲が広くないこともあって、八代市の私共の校舎には大きな被害はございませんが、震度7を2回経験した益城(ますき)町の生徒の自宅には全壊という所もあり、その惨状目を覆うものがございます。先日、私もそれらのお宅を訪問させて頂きましたが、全くの「瓦礫の山」という有様でした。しかし、その「瓦礫の山」の側(かたわら)で作業をなさっておられたお年寄りが、地割れした道をトボトボと歩く私をご覧になり、「気をつけて行きなっせよ(気をつけて行って下さいよ)。」と声を掛けて下さったときの、日に焼けた笑顔が印象的でした。人というものは強く「美しい」存在だと実感した瞬間でした。
応援して下さるたくさんの方々の、温かいお気持ちに支えられ、「がんばるばい!熊本」です。一日も早い復興を成し遂げたいと考えております。
この度は、本当にありがとうございました。
長野清泉女学院の皆さまに私共の感謝の気持ちをお伝え頂ければ幸いでございます。
尚、本校生徒会が感謝のメッセージをビデオレターにしてお送りする予定でございます。その時は何卒ご笑納下さい。
これからも、熊本の皆さんのためにお祈りしていきましょう。
(2016年7月6日、放送朝礼より。 写真:本校募金風景。)