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校長講話
201610.12
校長講話_60「来る11月12日、長野清泉講演会」
講師は、岩手県の大船渡市で、医師をなさっている山浦玄嗣(はるつぐ)先生です。長野清泉が東日本大震災の被災地、大船渡でボランティアをさせて頂くようになって、今年の夏で3回目になりました。
ボランティアに参加した方は、毎年、山浦玄嗣先生のお話をお聞きする機会に恵まれてきました。私自身も2年前の夏に、参加生徒の皆さんと一緒に山浦先生のご自宅でお話をお聞きしました。一緒に行ったN先生と「是非、清泉の生徒全員に聞かせたい。」と感想を述べあい、今年、長野清泉講演会という形で実現することになりました。
今朝は、昨年の夏、ボランティアに参加した生徒が、全校生への報告会で発表した報告の一部を紹介します。
<山浦先生についてお話しします。山浦先生は若々しく、活発なお医者さんかつ作家でもあります。盛駅に着くと、山浦先生が待っていてくださり、そこから数分歩いた所にある、山浦医院の隣の山浦先生のご自宅でお話をお伺いしました。先生のお話しで最も印象に残ったのは、「生死をさまよっている人も皆陽気だった」というお話しです。私はテレビで暗い体育館で多くの方々が毛布にくるまって横になっている映像しか見たことがなかったので、どちらかというと「絶望」という言葉のほうが近いと思っていました。しかし苦しい状況の中でも冗談を言い励まし合っていた人たちがいたというお話を聞いて、自分が苦しくて大変な時に周りに元気を与え、励まし合うことができる東北の方々は本当に素晴らしいと思ったし、私にはなかなかできないことなので、見習わなくてはいけないと思いました。山浦先生のお話しは一生忘れることのない貴重なものです。>
今、紹介したものは3月に卒業した方のものです。印象に残った箇所は、きっと参加した方々、一人一人違うことでしょう。
11月12日、皆さんも受け止め方は、それぞれで違ったものになると思います。今度の講演会が皆さんの心に、それぞれの形で深く残るものになるよう、願っています。
(10月12日、放送朝礼講話より。
写真:本年8月9日、カリタス大船渡ベースにて本校生に語りかけられる山浦氏。)