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校長講話
201901.11
校長講話_NO.114「ラファエラ・マリアのことば」
この前の日曜日、1月6日はカトリックの暦で、本校の創立者、聖ラファエラ・マリアの記念日とされています。ラファエラ・マリアは今から94年前の1925年の1月6日にお亡くなりになりました。そのご遺体はそのままの姿でローマにある修道院に安置されています。皆さんのお持ちの生徒手帳の48ページにその修道院の住所が載っています。イタリアへ行く機会があったら、生徒手帳を忘れずに持っていき、ローマの修道院を訪ねて下さい。シスター方は歓迎して下さることでしょう。
さて、今朝はラファエラ・マリアのことばをひとつ、皆さんに紹介します。1898年、今から121年前に書かれた言葉です。日本は明治31年でした。
「わたしたちは、自分で方向を決め、正しく決断するために必要な教養を身に付けなければならない。」
「わたしたちは何のために学ぶのか」に対するラファエラ・マリアの一つの答えです。彼女は、「自分で方向を決め」、つまり、人に言われてではなく、自分の頭で考えて自分の道を決めること、そして、様々な場で正しい決断が出来るようになるために学ぶのだ、と言っています。
今、私たちは新聞で、テレビで、あるいはその他のメディアで、「現代は先の見えない時代である。」といった言葉をしばしば見聞きします。ラファエラ・マリアが121年前に書き留めた言葉は、色あせることなく、ますます力強く響いてきます。「わたしたちは、自分自身で自分の方向を決め、正しく決断できるために学ぶのである。」ということは、学生に対してだけでなく、私たち大人にも向けられています。ラファエラ・マリアの言う学びは生涯に渡って続けられるべきものだからです。
「何のために学ぶのか。」ということを、ラファエラ・マリアの言葉をヒントにして、少し考えてみて下さい。
本格的な寒さ到来(2019年1月11日撮影)