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校長講話
202007.27
校長講話_NO.151「卒業生から日本画を寄贈して頂きました」
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、校舎に新しい絵が飾られています。先日、皆さんの大先輩である、41期の卒業生がご自分で描かれた日本画を4点、寄贈して下さいました。
卒業生のお名前は、碓田奈穂(うすだなほ)さんと言います。職員室の入り口近くに大きな日本画があります。その絵を描いた日本画家、溝口琴子さんのお弟子さんです。
4点のうち、50号の大きさの2点を、正面玄関を入った左側の壁面に飾らせて頂きました。roll とposition という絵で、渦巻き状に巻いた布を上から見たものがデザインされています。
10号の2点は花の絵で、1枚は薔薇、もう 1枚はゆりの絵です。薔薇の絵は中学1年生の教室に、ゆりの絵は校長室に飾らせて頂きました。
日本画の絵の具は、西洋画の油絵の具と違って、岩石を砕いたものを和紙に乗せていきます。日本画の魅力は絵の具の魅力だと碓田さんはおっしゃっています。絵の具を重ねていっても、粒と粒の間から下の絵の具が見えるとのことです。皆さんも是非、じっくりと見て下さい。
碓田さんに、「日本画を描いていて、一番嬉しい瞬間はどんな時ですか。」とお聞きしたら、次のような答えが返ってきました。
「絵を描き始めてから、描き終えるまで、全ての時間が楽しいという訳ではありません。順調に進まないことが多く、苦しい時間が長いです。けれども、そのような時間を過ごして、いよいよ絵が完成に近づいて来た時に小さな幸せを感じます。」とおっしゃいました。
碓田さん、素敵な絵をありがとうございました。
正面玄関に展示された碓田さんの作品