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校長講話
202010.26
校長講話_NO.160「イギリスの旅 その1」
今朝はイギリスのストラッドフォード=アポン=エイヴォンという町で体験したことをお話ししたいと思います。
ストラッドフォード=アポン=エイヴォンはロンドンの北西、イングランドのほぼ中央にある町です。長い名前ですが、アポン=エイヴォンは、「エイヴォン川のほとりにある」という意味です。シェイクスピアの生まれ故郷として世界的に知られています。シェイクスピアは「ハムレット」、「ロミオとジュリエット」などを書いた16世紀から17世紀にかけて活躍した劇作家です。
初めての海外旅行でイギリスに行った時、ストラッドフォードのことは知りませんでした。その時、私は特に行動の予定を立てずにイギリスを旅しようと決めていました。ロンドンで4日程過ごし、次はどこへ行こうかと考えながら公園のベンチに座っていた時、偶然日本人の青年と出会いました。彼からストラッドフォードはとても良い町だと聞き、では言ってみようと決めたのでした。
ストラッドフォードはシェイクスピアの生まれ故郷だけあって、1年中シェイクスピアの劇が上演されています。その時かかっていたのは、四大悲劇の一つ、「マクベス」でした。劇場へ行き、最も安い立ち見の桟敷席を買いました。日本円で800円位だったと思います。
イギリスの夏の夜は短く、日が沈むのが10時くらいです。劇も夜の8時頃に始まります。劇を観る前に食事をしておこうと思い、小さな食堂に入りました。中年のおばさんが一人で切り盛りしているお店でした。女性の先客が一人いました。注文した料理が出て来るまでの間、見るともなくその女性の食事なさっている様子を見ていた時、彼女のフォークとナイフの使い方の上手なことに驚かされました。お皿の上にあるどんな小さなものもナイフを上手に使ってフォークの先にまとめています。私にはあのようにナイフとフォークは使えないなと思ったことを良く覚えています。
出された料理をおいしく味わった後、食堂のおばさんに話しかけました。そして、そこで一つの貴重なアドバイスを受けることになります。そのアドバイスについては次回にお話しします。
(学校からの風景 2020年10月24日撮影)