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校長講話
202101.20
校長講話_NO.170「創立者の生き方」
先週6日の始業式では「長野清泉の祈り」についてお話ししました。私たちが毎朝唱える祈りには、イエス・キリストの思いと本校の創立者、聖ラファエラ・マリアの生き方が示されているとお話ししました。イエス・キリストの思いについては先週話しましたので、今朝はこの祈りに示された創立者の生き方について話してみたいと思います。
1月6日はカトリック教会の暦で、聖ラファエラ・マリア・ポラスを記念する日です。この日はラファエラ・マリアの命日でもあり、今からおよそ100年前の1925年1月6日にローマでお亡くなりになりました。
少し、創立者の生涯を辿ってみましょう。ラファエラ・マリアは1850年、日本では江戸時代、3月1日にスペインで生まれました。27歳で私たちの学校の設立母体である聖心侍女修道会を設立します。そして43歳の時に自ら設立した修道会の総長の職を退きます。ラファエラ・マリアの生涯で私たちが特に心に留めておきたいことは、この時期からのことです。彼女は43歳で総長を辞めた後、75歳で亡くなるまで文字通り修道会を縁の下で支えました。陽の当らない目立たない仕事を熱心に続けたのです。人があまりやりたくないような仕事を黙って積極的におやりになったそうです。ラファエラの働く姿を時に目にした若い修道女たちは、彼女が自分たちの所属する修道会を設立したとは誰も気づかなかったと伝えられています。
長野清泉の祈りに「数多くではなく 深く祈り 大きなことだけではなく 小さなことも 心を込めて 行うことができますように」とあります。ここに創立者の生き方が示され、清泉で学ぶ一人一人が少しでもその生き方に近づくことが出来るようにとの願いが込められています。
長野清泉の祈りを毎朝唱えることで私たちはイエス・キリストの思いとラファエラ・マリアの生き方に触れることができるのです。
初えびす(1月19日撮影)