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校長講話
202102.06
校長講話_NO.172「希望のニュース、幾つか。」
暖かい冬、収まらないコロナ禍、年が明けても気持ちが沈んでしまうような出来事が多いですが、今朝は最近見聞きした希望を感じるニュースを幾つか紹介したいと思います。私が感じた希望のニュースですが、皆さんもそれぞれに希望を感じるニュースがきっとあると思います。この時期、そのようなニュースを探す、ということも意味のあることではないかと思います。
一つ目です。アメリカで新大統領が誕生しました。皆さんの中には、カマラ・ハリス副大統領の魅力的な表情に目を引き付けられた人も多いのではないでしょうか。女性、黒人、アジア系として初のアメリカ副大統領です。昨年の11月、大統領選でバイデン氏の勝利が確実になった時、ハリスさんは自分が副大統領になることに触れ、「今夜、これを見ている全ての少女がこの国は可能性に満ちていると思うはずだ」とスピーチしました。
二つ目です。核兵器禁止条約が22日の金曜日に発効しました。核保有国はこの条約に否定的で、日本の菅首相も「条約に署名する考えはない」と22日の参院本会議で答弁しました。しかし、人間のこれまでの歩みを振り返って見ますと、大きな変化、希望の実現は、本当に小さな一歩からしか始まっていないということがわかります。核兵器禁止条約は、前途多難な船出をしましたが、条約が発効したこと自体が大きな希望であるように思います。
最後の三つ目です。アフガニスタンで2019年12月に命を落とした中村哲さんの功績を語り継ごうという動きが幾つも報じられています。記念公園が作られ、絵本が出版され、先日は記念切手が制作されました。ガニ大統領は中村さんを「アフガンの真の友人」と呼びました。こういう日本人がいた、ということは私たちに希望と勇気を与えてくれます。
今朝は明るさを感じさせてくれるニュースを紹介しました。この困難な時期だからこそ、希望の光を見失わずに生活していきたいものです。
中村哲さん(ホームページより)