学校のカレンダーでは4月から2023年度が始まります。
　皆さんは新しい学年に進級しました。
テレビを見ると、入学式の様子や、入社式の様子も報道されていました。学校だけではなく、官公庁や会社も4月に新しい年が始まります。会計年度と関係があるのかもしれません。日本では春が新しい生活のスタートになります。多くの人が新しい環境で自分の人生の新たなスタートを切ります。新しい生活、新しい出会い…前向きに見れば新しさにはこれから広がる未来への期待があります。
　一方、新しさには、未知のものへの不安も生じさせます。不安というものは、私たちをしばしば捕らえてしまいます。それが大きくなると、私たちの行動する力を奪い、動けなくさせます。不安が強くなると、やがて、それは恐れとなって、私たちは何もできなくなってしまいます。私たちは今を生きています。過去を生きることはできないし、未来を生きることもできません。いつも今だけしか生きることができません。この「今」という時に、私たちが何もできなくなってしまうほどに、不安や恐れに支配されてしまったら、どうなるでしょうか。今を私たちが生きることが、未来につながります。今の自分が未来の自分を作ります。
　不安があっても、恐れがあっても、構いません。それは、自然なことです。そのことを否定する必要はありません。私にも不安や恐れは常にあります。しかし、それに屈することのないようにしましょう。不安や恐れを得体の知れない化け物にしないようにしてください。その化け物に捕まることのないようにしてください。
　そのためには、夢を持ってください。未来の自分がどうであるのか、思い描いてください。
皆さん、今をより良く生きることができるように、願い、感謝しながら前に進みましょう。

新年度の始まりにあたって、皆さんへのメッセージです。