今日、12月14日は、江戸時代、元禄１５年（西暦１７０２年）のこの夜、赤穂四十七士が殿様の仇を討った日です。この事件を題材として、歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』等の作品が作られています。

さて、今日が誕生日という人はいますか。いたら、おめでとうございます。人は、この世に生まれて、そして名前が付けられます。ところで、私の名前は「國彦」と言います。いとこからは、今も「國ちゃん」と呼ばれます。どうして「國彦」という名がついたかというと、私が生まれた時、母のお父さんと弟、つまり私のおじいさんとおじさんの２人は、お宮お寺を建てる大工でしたが、東京の神楽坂にある神社の社を建てておりました。その工事現場に、よく顔を出したいたずら小僧がいて、その子の名前を尋ねたら「くにひこ」と言った、そこからついたと、おじさんが生きていたころ話してくれました。

What is your name ？「君の名は」とくれば、校友会長さんが紹介した『君の名は。』が今も流行っているそうです。けれども、私の親の世代にとって『君の名は』といったら、第２次世界大戦、東京大空襲の夜に始まる物語になります。

題名の似通った二つの「君の名は」は、内容に違いはありますが、お互いに名前を知らない男と女のめぐり合いのお話になっているところは同じなのかなと思います。

終わりに、「ビューティフル・ネーム」という歌を知っていますか。その歌詞の一部を紹介します。

「今日も子どもたちは　小さな手をひろげて
光とそよ風と　友だちを呼んでる
誰かがどこかで答えてる
その子の名前を呼ぶ
名前　それは　燃えるいのち
ひとつの地球に
ひとりずつひとつ
呼びかけよう名前を　すばらしい名前を」

あなたがこの世に生まれた大きな喜びの内に、あなたにその名前が付いたのです。そのすばらしい名前こそは、すばらしいあなたそのものです。 今日、あなたのすばらしい名前を呼ぶのは誰なのでしょうか。授業で、「○○さん、次の答えは何ですか」というのもあるのかもしれません。

（12月14日、放送朝礼より。　写真出典：http://www.kiminona.com/index.html#movie）