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清泉メッセージ

201311.26

No22「クリスマスを前にして」

IMGP2171.jpg11月も中旬になりました。カトリック教会では死者のことを思い起こす月として「死者の月」を過ごしています。ちょうど1か月後は、わたしたちが生きる世界の只中にイエス・キリストがお生まれになったことを記念する、クリスマスを目前に控えてわくわくしている頃でしょう。今年も、主のご降誕をお迎えするにあたり、キリスト者は4週間という時間をかけて、幼子の静かな誕生のために、丁寧に心の準備をしていきます。罪を犯さなかった以外は、わたしたちと同じ人として生まれた幼子をお迎えする期間を「待降節」アドベントと言い、今年は12月1日からその時に入ります。カトリック教会では、ここから新しい1年がスタートします。 ですから、11月の死者の月は、教会のカレンダーの締めくくりにあたります。

わたしたちにとっての最大のプレゼントは、わたしという存在がありのまま受け入れられ、大切にされているという神さまの思いです。この神さまの思いが、マリアさまの胎内をとおしてイエス・キリストが誕生するという方法で実現しています。この愛の源である神さまの思いに照らして、正しくないことは、正しくないとはっきりおっしゃるイエスの愛と信念は、沢山の人々の心を捉えてきました。 

そしてこの地球に人類が生きている限り、自らがすべての人々の罪を引き受けるかたちで、十字架の死を選ばれました。神さまの霊感を受けて書かれた聖書は、イエス・キリストは亡くなった後、三日目に復活して弟子たちに現れ、その40日後に天にあげられたと記しています。ですからキリストに結ばれるすべての人は、同じいのちに招かれ、永遠のいのちを生き、この世のおわりの時にキリストと同じ復活にあずかると神の知恵は私たちに伝えています。

今日の午後、聖堂にて追悼ミサが行われます。私たちの身近で亡くなられた方々の霊魂の安息のため、また残されたご家族、友人の心の平安を主に祈願したいと思います。私たちは祈りをとおして、亡くなられた家族、恩人、友人から今もなお、励ましと勇気、希望をいただくことができるということを忘れないようにしましょう。

先日は伊豆大島で35名以上の死者を出した台風26号に引き続き、フィリピンでは東部レイテ州を中心に1万人以上の方々が亡くなられました。今もなお被災された方々が苦しみの只中にあります。この方々のためにもみなさんの祈りをお願いしたいと思います。

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