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清泉日記

201708.17

No.265 中学ワークショップを行いました

本日、中学の進路特別講座として東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 林産化学研究室の江口文陽教授をお招きしました。江口先生のご専門の林産化学とは、木材やキノコ等の森林の資源を化学的に解明し、有効活用するための研究を行っていらっしゃいます。中でもキノコの機能性について研究をされています。身近な食材であるキノコにどんな力が秘められているのか、生徒たちも江口先生の研究に興味津々でお話をお聞きしました。

生徒たちが特に驚いたのは、私たちの体の免疫力を高める力を持ったキノコが存在することです。カワラタケと呼ばれるキノコは癌の治療薬として実際に使用されているそうです。また、身近な健康食品としてのキノコの食べ方も紹介して頂きました。多くの生徒たちが知っていた「エノキ氷」、実は江口先生が開発に携わっているのです。エノキ氷は、消化されにくいエノキダケをペースト状にし加熱し、凍らせることで体内で栄養を吸収しやすくしたものです。エノキダケには体内の悪玉コレステロール抑えたりする力があり、生活習慣病や便秘の解消に効果があるそうです。キノコがあまり好きでない生徒からも、「エノキ氷を使った料理食べて見たいなぁ」という声が聞こえてきました。

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ところで生徒たちが気になったのは江口先生のとってもおしゃれなキノコ柄のネクタイ!

江口先生はキノコグッズをたくさん集めており、ネクタイは70本ほど持っているそうです。キノコへの情熱が溢れる江口先生、どのようにして研究者の道へ進んだのかもお話してくださいました。高校3年生の時、先生のお父様が癌を患い大手術をしたそうです。その際、術後に投与された薬の原材料がカワラタケというキノコだったそうです。キノコが本当に癌に効くか科学的に証明しようと考えたそうです。先生のお父様はその後癌を再発することなく過ごされたそうです。

江口先生は生徒たちに、こうした自分の経験から中学の時にしておくべきことを多く伝えてくださいました。いくつかご紹介させて下さい。

「野望を持つこと」

「本をたくさん読むこと」

「学校の勉強をしっかりすること」

「人を好きになること」

「恥をかくこと(一度かいた恥は繰り返さない)」

「心身ともに健康でいること」

先生のアドバイスは、生徒たちがこれから社会に出て活躍するための大きなヒントとなりました。

野望(夢)を持ち、それに向かって努力し実現されてきた姿は生徒たちにとって大きな刺激となりました。

貴重なお話ありがとうございました。

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