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清泉メッセージ
201404.19
No31「Sr.藤森さと先生をしのぶ」
さっそくですが昨年の12月に信濃毎日新聞に投稿された文章をご紹介したいと思います。読まれた方もいらっしゃるとは思いますがもう一度味わってみてください。
「思えば、マザー・テレサのような方だった。出会いは15歳。高校1年生だった。母校の女子校の藤森さと校長。長野清泉女学院高校の校長を長く務め、清泉女学院短大初代学長を務めた。今年10月11日、100歳で天国に召された。眼鏡越しから時に厳しく、時には柔和な、凛とした姿で教育熱心な方だった。今でも心に残っている。
高校の卒業式の日『皆さまの幸せを毎日お祈りしております。もし人生で悩みがありましたら、すぐに母校にダイヤルしてください。いつでも、相談に乗りますから。一本のローソクのような深い愛を与える良き人間、母親、女性となってください』と話された。
私が短大を出て保育士になって2年目。突然、先生が保育園まで面会に来られた。約30分間、一対一で懐かしい対面をした。「幼児教育に没頭されていて敬服します。一人一人の子どもたちを神さまの子どもと思って大切に接してくださいね」と話され、固い握手を交わした。卒業しても、私たち卒業生一人一人を慈愛に満ちたまなざしで見守ってくださる姿に、涙が出るほど感激した。心からご冥福をお祈りします。」
Sr.藤森さと先生をしのぶ会は、12月26日に清泉女学院短大・大学で行われました。当日は、高校と短大での教え子、そしてかつての先生方で広い講堂が一杯になりました。Sr.の遺影に懐かしさと切なさと、そして人として大切なことを教えて頂いたことへの感謝を噛みしめる会になりました。
先日の『クリスマスの集い』の折、上演された『泉は涸れず』の素晴らしさは皆さんの記憶に新しいことでしょう。その中にお若い頃のSr.藤森が描かれていましたね。覚えていらっしゃいますか。
Sr.藤森は『神の御前に 清く 正しく 愛深く』の学校のモットーを常に実践し、この学校の礎を築いた方です。
『神』を人間を超えたものと表現することも教えていただきました。自分を導く力、自分を信じる力、自分を愛おしく思う力を探求しながら、今日も元気で過ごしましょう。
(本文と写真は関係がありません。)