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清泉メッセージ

201404.19

No32「死が終わりではない!」

IMG_1546.JPG今日を含め、年間19回ある土曜日の放送朝礼は、私たち宗教部が担当します。

ところで、私はこの春休みに、昨年度の「現代社会」の授業で記してもらった、皆さんの作文のコメントをつけていました。まだ3クラスは返却していませんが、”声”と称する作文。テーマは、何でもよいと言ってありますから、本当に様々なことが記されていました。中には、ご自身が悩んでいること、たとえばご自分の病気のこと、友人関係のことを、正面から記している方もおられました。そして、何人もの方が、自分の親しい方が亡くなった、と言われた。中学時代の友人が亡くなったという方もおられた。私の場合、2000年のことでした。父が亡くなりました。今でもたまに思う。もう一度、父と酒を飲み交わしたいなあ。そして2002年からこの長野清泉に教師として働き、悩みながら、ぶつかりながらも、精一杯に務めてきた。そのことを報告してみたい。でも父はもういない。

今週の校長先生の話にもありました。明日は、教会の暦では、復活節、イースターを迎える。金曜日に十字架にかかったイエス・キリストが、この日曜日に復活される。人は死に定められている。しかしその死の力を打ち破られた方がおられる。それが、神のひとり子、イエス・キリストです。そのお方が全ての人を導き、永遠の生命へと招き入れてくださる。

新約聖書の中で最も有名な言葉はこれでありましょう。ヨハネによる福音書3章16節です。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」

こんな新約聖書の物語もあります。100匹の羊がいる。その1匹が道に迷う。よき羊飼いは、その一匹を見つけ出すまで、探し求める。そしてこう言われている。「これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなたがたの天の父の御心ではない。」(マタイによる福音書18章14節)

私達は悩む者です。落ち込む者です。そして限りある者です。死の力が私達に、押し迫ってくる。しかしその私達のために、イエス・キリストが生命をかけて、守ってくださる。今もです。どんな時にもです。

私は信じています。亡くなった父も、イエス・キリストのもとにある。今日は、心のどこかで、父の声を聴いた気もしている。死が終わりではない!そして主の命が、今も私たちを導いてくださる。そうであるならば、この一日も、それぞれの業に励むしかない。そうです、小さなことも、心をこめて行う私達であります。

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