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清泉メッセージ
201410.31
No45「馬琴のように、大きな目標があれば」
毎日寒暖の差が激しい日が続きますが、山の木々も色づき、秋らしくなってきました。今本校では読書週間です。読書の秋にたくさんの様々な本を読んでもらいたいと思います。また、好きな本だけではなく、普段読まないような本にも挑戦してみるのもいいと思います。
さて、読書週間ということで、今日は私の好きな作家である。曲亭馬琴についてお話ししたいと思います。曲亭馬琴は江戸時代の作家です。彼の代表作としては「南総里見八犬伝」が挙げられます。「八犬」とは八に犬と書きます。「八犬伝」は運命に導かれた仁義礼智忠信孝悌のそれぞれの字の入った玉を持ち、名字に犬の字を持つ八犬士が今の千葉県房総半島にあった安房国に集まり、安房国のために戦うというお話です。原文で読むと文庫本で十冊あり、大変長いお話ですが、現代語でわかりやすくまとめられた読みやすい本もいろいろ出ていますので是非、読んでみてください。
馬琴はこの八犬伝を書くことに生涯をかけました。しかし、年を取るにつれて、目が見えなくなり、著作なかばにして自ら字を書くことができなくなりました。それでも八犬伝を完成させたい馬琴は、息子の妻であったお路という女性に読み書きを教え、お路に八犬伝の話を口で伝え、お路に書いてもらうという形で著作を続けました。目が見えない馬琴も、またやっと読み書きを覚えばかりで、難しい言葉もある八犬伝を字で書かなくてはならないお路も相当苦労したということです。それでも苦労のかいあって、八犬伝を完成させることができました。
馬琴のように、大きな目標があれば、困難なことがあっても、その目標を成し遂げることができます。みなさんは、生涯を掛けられるような目標を持っていますか。わたしも正直まだ見つかっていません。困難なことがあってもそれをものともせず打ち込めるような目標を見つけ、頑張ってみることも大切なことだと思います。お互いに馬琴のように頑張れる何かを探していきましょう。
写真出典:
http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%97%E7%B7%8F%E9%87%8C%E8%A6%8B%E5%85%AB%E7%8A%AC%E4%BC%9D%E3%80%881%E3%80%89-%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9B%B2%E4%BA%AD-%E9%A6%AC%E7%90%B4/dp/4003022416/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1414707681&sr=8-1&keywords=%E5%B2%A9%E6%B3%A2%E6%96%87%E5%BA%AB%E3%80%80%E5%85%AB%E7%8A%AC%E4%BC%9D