メニュー

お知らせ

長野清泉女学院中学・高等学校 > >

News 清泉メッセージ

清泉メッセージ

201603.31

No88「中学卒業式・謝辞」

DSC01028.JPG冬の寒さも和らぎ、ようやく春の訪れが感じられる季節となりました。本日この佳き日、私たち五期生三十六名はこの長野清泉女学院中学校を卒業します。

三年前、私たちはこの学校に入学し、初めての友達や新しい環境にとても緊張していました。しかし、光陰矢の如しという言葉の通り思えばあっという間の三年間でした。

入学して間もない頃に行われた志賀高原のオリエンテーションでは、友達の優しさや明るさを知りました。そして八月の妙高高原のキャンプでは、クラスが一致団結して飯盒炊爨(はんごうすいはん)や妙高アドベンチャーに取り組み、クラスの絆を深めることができました。

二年生になると一年生の頃とは違い、自分達で考え実行することが増えていきました。選曲から振り付けまで全て自分達で考え放課後もみんなで集まってダンスの練習をした清泉祭。当日は自分達らしいパフォーマンスを披露することができました。学年末の京都・奈良への修学旅行でも、日本の文化についてを学ぶと共に自ら考え行動する良い機会となりました。また、二泊三日という日々をクラスの仲間と寝食を共にすることは仲間の新たな面を発見する貴重な経験にもなりました。

そして、ついに迎えた最高学年。私たちはこの中学最後の一年でより一層団結し、絆を深めることができました。まずは運動会。練習時間が限られている中、短い昼休みを使って毎日一生懸命に練習しました。当日はクラス一丸となり、良い結果を残すことができ、とても心に残る運動会となりました。続いて、中学最後の清泉祭。私たちは今まで以上にとても気合が入っていました。クラスパフォーマンスでの入賞を目標にストーリーの構成、大道具、小道具と、自分たちで分担し、それぞれが力を尽くして一から作り上げていきました。当日の舞台では今までの練習の成果を全て発揮することができたという手ごたえがありました。しかし、結果は残念ながら賞には届きませんでした。一生懸命練習してきた分だけ悔しさを感じましたが、同時にまだまだ努力が足りていなかったのだ、もっと努力のしようがあったのではないか、という思いが浮かんできました。その悔しさをばねにして、今度こそはぜひ賞をとりたいと意気込んで迎えたのが、合唱コンクールでした。皆、今までになく気合が入りました。しかし、熱意のあまり言葉が強くなったり、それぞれの思いを傷つけてしまうような、互いの苦しさを受け止め合い、乗り越えていかなければならない場面も出てきました。また、リハーサルでは、まだ体育館の後ろまで声が届いてもいないという状態でした。本番までの約一週間、今からで間に合うのだろうかと焦りましたが、私たちは最後まで諦めず練習を重ね、当日は体育館の隅々にまでクラス皆の気持ちを合わせて、声を響かせることができました。私たちの努力が実り結果は奨励賞をいただくことができました。本当に嬉しかったです。

私たちは長野清泉女学院中学校でこのような様々な経験を通し、他の人々を思いやり、自分自身の心の葛藤を乗り越えて一つの目標に向け努力することなどを学びました。それが私たちの、この三年間の成長だったのだと、今、振り返って感じています。四月からは高校生です。楽しいことが増えると思いますが、それと同時に勉強がさらに難しくなり部活動や委員会での責任も重くなることでしょう。大変な時もあると思いますが、その時は一つの目標に向かって努力するという中学で学んだことを思い出し、前を向いて克服していきたいと思います。

在校生の皆さん。今日まで皆さんと共に過ごせて嬉しかったです。ありがとうございました。四月からは六期生、七期生と新たに迎える八期生の皆さんで長野清泉女学院中学校の歴史を築いていってください。頑張らなければならない時もあるとは思いますが、悔いのない充実した楽しい中学校生活を送ってください。私たちも応援しています。

三年間、私たちを見守ってくださった先生方、先生方の支えがあったからこそ、私たちはここまで成長し、卒業式を迎えることができました。加藤先生をはじめ、先生方皆様、三年間本当にありがとうございました。

そして十五年間見守り育ててくださったお父さん、お母さん、保護者の皆様。たくさん迷惑をかけてきた私たちですが、いつも一番そばで助けてくださって、ありがとうございました。どうぞこれからもよろしくお願いします。

そして本日、お忙しい中、ご臨席賜りましたご来賓の皆様をはじめ、私たちを支え励ましてくださった全ての方に感謝いたします。本当にありがとうござました。

結びに、長野清泉女学院中学校のさらなる御発展をお祈り申し上げ、謝辞とさせていただきます。

二〇一六年三月二十六日
長野清泉女学院中学校
第五期卒業生代表

(2016年3月26日、中学卒業式、中学代表、謝辞より。)

Contactお問い合わせ

お気軽にご相談ください。

Tel.026-234-2301

Fax.026-234-2303

error: Content is protected !!