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清泉メッセージ
201604.21
No91「熊本地震に思いを寄せて」
今、あなたが気になっていることは何でしょうか。私は、熊本地震です。長野でも、ちょっと遠くは、およそ170年前、善光寺平を震源とした直下型地震が起こりました。マグニチュードは、今回の熊本の本震とほぼ同じ7.4たまたま善光寺の御開帳期間にあたっていて、お参りの人も多かったので、死者の総数は、8,600人。すっかり壊れてしまった家が21,000戸。地震による地滑りとその後、起こった洪水で、犀川の小市付近の水位は、なんと20ートルになったという記録が残っています。
また、近くは、2014年11月26日の長野県北部地震、これも直下型でマグニチュードは6.7。幸い、亡くなった人はおらず、負傷者46人。白馬村を中心に、全壊家屋は50戸でした。
さて、杞憂ということわざを知っていますか。中国の古い時代、杞の国の人が、天が崩れ落ちてこないかとしきりに心配したということから、心配する必要のないことをあれこれ心配すること。「杞憂に終わる」と使われますが、ここ日本、また、長野県では、もちろん天が落ちてくることはありませんが、地面の下が動くことは当たり前のように大いにあるのです。長野県には、国内最大級の糸魚川―静岡構造線断層帯があります。
今年度、地震などで、みなさんが、家に帰れなくなった、その時を乗り切るために、非常用防災用品セットを買うことにしました。でも学校にとどくのは、6月のこと。それまで、非常食として、カロリーメイトなど日持ちするものを万一に備えてカバンの中に入れておいてください。
起こってほしくはありませんが、万が一、事が起こったら、その場であなたは、どう行動するのかを今、熊本へ思いを寄せながら、考えておきましょうね。
(4月21日、放送朝礼より。 写真: 校舎の窓より善光寺を臨む。)