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清泉メッセージ
201604.23
No92「今という瞬間は、神様からのプレゼント」
今日は、イースターをむかえる時に私が考えることについてお話ししたいと思います。
今年は3月27日にカトリック教会は復活祭つまりイースターをお祝いしました。イースターは、イエス・キリストが十字架で亡くなった後、3日目に復活したことを祝うお祭りです。教会で最も古く最大の祝日です。イースターという言葉の由来の一つは、厳しい冬が終わり、あたたかな光の中、命が芽生える春を祝う、アングロ・サクソン民族の「春の祭り」にあるそうです。そしてキリスト教の復活祭が、春に祝われることから”イースター”と呼ばれるようになったそうです。
イエスの死と復活を想うイースターの時期、私は自分の人生や生き方について考え、メンテナンスをします。そのきっかけは、友人の一言でした。私は、小さい頃から、車にひかれる事故に何回かあったことがあります。最初の事故は、小学校に入学する前で、その時はひき逃げされました。今でも、痛みにあまり泣く私をおいて逃げいていくトラックが忘れられません。また、大学生のときには、飛行機事故にも遭いました。そのことを友人に、何げなく話したら、「それだけ交通事故にあっているのに、よく生き残れたね」と言われました。
私は、その言葉を聞いて、驚きました。なぜなら、それまでは、こんなに事故にあうなんて、私はとても不運な人間だと思っていたからです。でも友人の言葉を聞いて、私はすごく運がいいから、あんなに事故にあっても今、こうして生き続けることができるのだと気付きました。そして、今、こうして生かされていることが奇跡だと感じるようになりました。昔は生きていることが当たり前だと思っていましたが、当たり前ではなく、生かされている。もしかしたら、神様がこうして私を生かしてくれるということは、何か私に期待されている事、つまり使命があるのかな、とも考えるようになりました。
そう考えるようになってからは、イースターの時には、自分が自分の人生を大切に生きているか、神様に喜んでもらえる生き方をしているか、自分に問いかけるようになりました。もし私の心が泉ではなく、どぶ水のように濁り、暇つぶしのように生きていたら、一度、静かに御御堂で神様に自分の心の闇を打ち明けます。そして、どんな時でも、それでも喜び、自分の人生をしっかり生き抜く力を神様から頂きます。
皆さんは、今朝、朝起きた時、どのような気持ちで目覚めましたか。今日という日は、今という瞬間は、神様からのプレゼントです。そのプレゼントを喜んで、生き抜いていきたいですね。今日という日、今という瞬間、つまりプレゼントが皆さんにとっても最良のものとなりますように心から願っています。
(4月23日、放送朝礼より。 写真:今年度、歓迎会より。)