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清泉メッセージ
201307.22
No9「『感情に振り回される』とは‐その2」(連載メッセージその2)
前回は感情に振り回わされがちなことについて少しお話しましたので、今日はその続きをお話します。私たちはどのようにすれば感情に振り回されずにいられるようになるのでしょうか。これからお話しすることがひとつのヒントになると思います。ほかの方法もあるとは思いますので、自分に合った方法を見つけてください。
私たちは毎日さまざまなことを感じて生活しています。たとえば、「怒り、失望、悲しみ、喜び」などがあります。「怒り、失望、悲しみ、喜び」などの感情は、周りの状況によって発生してくるものです。
私たちがしてはいけないことは、怒りなどを感じなかったと自分に思いこませることです。それをすると心の中にたまっていき、いつかは爆発します。
心の中に起こってくる感情は、自分がまず、素直に認めること重要です。特に、怒り、不安、恐れなどのマイナスの感情の場合が大切です。マイナスの感情はとても強力で、瞬間湯沸かし器みたいなものなので、その感情のままに行動することは、自分に対しても周りに対しても影響が大きいのです。しかも悪い影響が。
だからこそまず第一に、心の中の感情を自分がしっかりと受け止める必要があるのです。つまり、「今私は怒っている、腹立たしく思っている、がっかりしている、拒否されたと感じている、イライラしている」と気がつくことなのです。気がつくことにより、感情の一時停止ボタンを押すことになり、感情に対して反射的になりがちな言動を少し遅らせることができるのです。そのほんの一瞬の間に私たちは冷静さを取り戻すことができるのです。
このようなことは、すぐにできるようになるわけではありませんので、時には失敗を繰り返しながら、少しずつ積み上げていく一生涯の仕事だと思ってください。
この続きは次回にします。(写真と本文は関係がありません。)