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清泉メッセージ
201605.12
No94「今、どんな『息づかい』をしていますか?」
みなさんは、今、どんな「息づかい」をしていますか?ゆっくりと穏やかで深い呼吸をしているでしょうか?それとも、小刻みな浅い呼吸をしているでしょうか?私は、日ごろ、保健室で体調不良などを訴える人と接することが多いのですが、息づかいの様子を見ただけでも、その人の心の状態がだいたい分かります。というのも、心と体の状態は、息づかい、つまり「呼吸」に現われやすいからです。
逆に、「呼吸」を意識的に変えることで、心と体の状態を変えることができると言われています。みなさんも、自分自身で心と体を整えることができたら、かっこいいなと思いませんか。これは「呼吸法」と呼ばれています。「呼吸法」とは、「意識して呼吸することで、心や体の状態を改善させる方法」です。
今日は「呼吸法」をひとつ、一緒に試してみましょう。みなさん、「息を吐き切る」ことができますか?みなさんは日頃、「息を吐き切る」ことがどれくらいあるでしょうか?実は、日ごろ「息を吐き切っている」人は、ほとんどいないようです。
では、一緒にやってみましょう。まず、ゆっくりとフウーッと息を吐いていきます。さあ、どうぞ「フウーッ」。もうこれ以上吐けないというところまでいったら、力をゆるめて息を吸ってみましょう。息を吐き切るのは、少し息が苦しく感じるくらいのところまでで結構です。がんばりすぎて頭の血管がキレそうになったり、目の前が真っ白になるぐらい苦しくならないように注意してくださいね。さあ、皆さんいかがでしたか?「もう吐き出せない!」というところまで息を吐いていたとき、他のことをすべて忘れて、ただ自分の呼吸だけに意識を集中させていたのではないでしょうか。例えば、イライラしているとき、なんだか不安なときなど、この呼吸法を試すと、イライラや不安が軽くなって心を落ち着かせることができます。もう一ついいことは、息を吐き切ると自然に深い呼吸ができるようになります。深く呼吸をすることで心の余裕がうまれますね。
ため息をつくと幸せが逃げる、なんて信じている人、安心してください。息は、溜め込んでいるより吐き出したほうが幸せになれますよ。
さあ、自分の息づかいを意識して、今日も元気に、心穏やかに過ごしましょう。
(5月12日放送朝礼より。写真と本文とは関係がありません。)